二つの宗教での違い

仏教の食生活とヒンドゥー教の食生活の違い
仏教では食べ物の中で動物性食品を含まない精進料理をメインにするというイメージをする人も多いかもしれませんが、実際はそんなことはあまりないです。
ただし宗派によっては厳しさが異なるので、厳しい寺では鳥や卵を禁止にしているところもあります。
また口から匂いを発するような食材、ニラや玉ねぎは禁止になっているらしいです。
その点はヒンドゥー教の食文化も同じです。
仏教での厳しさはどちらかというと食材云々よりも食事の作法がかなり厳しく、音を立てずに食べること、ご飯一粒でも残さずに食べるということなどがあります。
どちらかというと食生活において厳しいのはヒンドゥー教、作法において厳しいのは仏教、ということになりますね。
仏教でもヒンドゥー教でも同じ
仏教でもヒンドゥー教でも同じバラモン教から派生されたということもあってか輪廻転生の考え方は同じだという説があります。
死んで生まれ変わり、悟りを開くために何度も何度も生と死を行き来してそのループから抜け出して天国、極楽浄土に向かおうという考え方を持っています。
これを仏教では解脱、ヒンドゥー教ではモクーシャといいます。
仏教では瞑想、ヒンドゥー教ではヨーガをすることで悟りを開くように修行を積んでいる、ここも同じですね。
また祀っている神についてヒンドゥー教ではブラフマー、仏教では梵天と名前の呼び方は異なりますが同じ神様なのです。
ヒンドゥー教ではインドラ、仏教では帝釈天というのも同じ神様でありこのように、バラモン教が一つだった名残の教えもしっかりと残ってくれています。